「足に合う靴がない」と悩む日本女性へ 「日本人の足は幅広で甲高」。この言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?この固定観念が、私たちの靴選びや足の健康を損なっているとしたらどうでしょう。現代の日本人の足は、生活環境や習慣の変化により大きく変化しています。それにもかかわらず、多くの靴が「昔ながらの日本人の足型」に基づいて作られているため、「足に合う靴が見つからない」という悩みを抱える方がたくさんいます。 Table of Contents Toggle 「幅広で甲高」という呪縛足の形が変わった背景足に合わない靴がもたらす影響1. 足そのものへの負担2. 体全体のバランスが崩れる3. 精神的なストレス靴業界に仕掛けられたワナとは?靴業界の現状ワナから脱出し、自分の足に合う靴を 「幅広で甲高」という呪縛 お伊勢参り。どこへ行くのも歩き。歩くのが得意(?)な民族だったんです。昔の日本人の足は確かに幅広で甲高が主流でした。それは、基本的に歩く以外の移動手段がないことや、畳・床での生活、しゃがむ姿勢での作業、着物主体の服装など、足の使われ方と密接に関連していました。しかし、現代の日本人の足はその特徴から変わってしまったと言えます。 足の形が変わった背景生活スタイルの変化フローリングや靴を履く生活が主流となり、足の形状が変化。特にアーチ(足裏の土踏まず)の高さや、足幅の狭い人が増加しています。靴文化の浸透洋式の靴を履く機会が増えたことで、歩き方が変わり、足そのものの使われ方も変わりました。つま先着地で歩く歩き方(※)から、足裏全体、カカト部分から着地する歩き方に変わったのです。運動不足現代の生活では歩く機会が減少し、足の筋力が低下することで、足の形に影響が出ることがあります。こうした変化を無視して、「幅広・甲高」というイメージに基づいた靴選びを続けることが、足に合わない靴を選ぶ原因となっています。 【 コラム】 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が著書「神々の国の首都」で、明治20年頃の島根県松江で見た日本人の歩き方を書き残しています。 その著書によると、「人々は皆がみな爪先で歩いている。」と記しています。 「歩くときはいつもまず第一に足指に重心が乗る。」 「真横から見ると楔形に先細りした下駄に乗って足は前のめりになって前進する。」 「日本の子供たちは少なくとも三インチ(7.5CMヒール!)の高さの下駄をはいて、鼻緒を親指と次の指との間に引っかけただけで全速力で走る。」 爪先で、前傾姿勢で、小股、内股で下駄や草履を引きずるような歩き方をしていたようです。 冒頭の菱川師宣の浮世絵の人物が、男女ともに膝が曲がったまま歩いている姿を説明しているようです。 足に合わない靴がもたらす影響 間違った靴選びは、見た目や履き心地の問題だけでなく、健康にも大きな影響を及ぼします。1. 足そのものへの負担合わない靴は、靴ズレやタコ、外反母趾などのトラブルを引き起こします。また、足が正しく動かないことで、疲れやすくなることも。2. 体全体のバランスが崩れる足は体を支える土台です。靴が足に合っていないと、歩き方が不自然になり、膝や腰、背骨に負担がかかります。これが、肩こりや腰痛の原因となることも少なくありません。3. 精神的なストレス「靴が痛い」「歩きにくい」というストレスは、日常生活の快適さを損なうだけでなく、外出を控える原因にもなります。 靴業界に仕掛けられたワナとは? 日本の靴業界は、「日本人の足は幅広で甲高」というイメージに縛られている部分が多いのが現状です。靴業界の現状足の個性を無視した製品靴のサイズ展開やデザインが、万人向けの「標準的な足型」を前提に作られているため、細身や甲が低い足の人に合う靴がほとんど作られていない。試し履きの限界店頭で試し履きできる靴が限られていること、また販売員の専門知識が不足していることから、適切なアドバイスが受けられない場合も。経営の限界分かっていても、製造も販売も種類を増やすせる経営的余力が少ない。加えて、広い靴なら狭い足の人も足が入るが、狭い靴には狭い足の人しか履けないが販売価格は同じ。正直になる怖さこれまでに言ってきたことを変更、訂正する怖さ。それでも、日本人の健康、医療、介護など将来のための変革を推進する業界のリーダーがいない。学術研究へ投資できる財務余力と、「志」がある企業がほぼ無い。こうした状況が、「どの靴も合わない」という問題を生み出しているのです。 ワナから脱出し、自分の足に合う靴を 「足に合う靴がない」と悩む方が、理想の靴に出会うことは決して不可能ではありません。正しい知識と専門的なサポートがあれば、あなたの足にぴったり合った靴を見つけることができます。当店では、足の計測から靴選びのアドバイス、中敷き調整、歩き方のチェックまで、トータルでサポートいたします。「靴が変われば、歩き方が変わる。歩き方が変われば、人生が変わる。」足の健康を取り戻し、自信を持って歩ける日々を、一緒に作り上げましょう!お気軽にご相談ください。⇒ 詳しいメニューはこちらから