この写真の女性の右足に注目!
かかとが内側に落ち込んでいます
片足に体重を乗せて立っているので目立ちませんが、
実は両足共に同じ状態です
このムートンブーツ、有名どころのU●●??
このブーツの特徴はとにかく足を入れたときに
あったかぁい!! らっくぅぅドキドキ と感じられること
しかぁし、構造はちょうど長靴と一緒
いやもっと悪いかも
ペッタンコの底に、足を覆うムートン
または合成皮革のムートンもどきが被さっているだけ
写真の女性のように足首が落ち込む癖がある人が履くと
土踏まず側に足を支える構造がないのでご覧のような
この方は黒のブーツなのでわかりにくかったのですが
前の方よりもさらに内への落ち込み、足首がくの字に倒れています
このような状態を “回内(かいない)” といいます
下の方は “回内して外反している” 状態と表現できるかもしれません
この“回内”の原因とは何でしょうか?
足首は大きさの違ういくつかの骨が微妙なバランスを保ち筋肉とじん帯で関節されています
この骨と関節が正常な形で固まるのは16歳から18歳頃といわれています
1.それまでの間に 足に負担を激しくかける陸上、サッカー、テニス、バスケットボール、はだしで行う剣道、柔道などのスポーツを行っていたこと
2.もともとの足の形や足の裏の筋肉やじん帯が弱い
などが原因で足首近くの骨が正常な位置に収まらなくなってしまうのだそうです
そうして、足首近くにある骨 舟状骨や距骨または外脛骨が内くるぶしの下に出っ張ってきた状態になります
ちなみに、中学3年の長女がこのブーツを買って、とねだってきましたが、父親の権威丸出しにして買わせませんでした
後2年はキッチリした靴が必要だと思っています
回内があるとどんな影響があるのでしょうか?
回内がある人は同時に偏平足・開帳足でもある場合が多いのです
足首に痛みがあったり、疲れやすかったりする人がいます
内側に倒れた状態の足首で歩く事は、一歩一歩自分の体重で親指の付け根内側に強い負荷をかけていることになります
そのために自分の体重で親指の変化を加速させてしまい、外反母趾へと進んでしまう人がいるのです
(※ 外反母趾=ハイヒール&とがった靴と短絡できないのです)
また、足首の内側への落ち込みによって膝に負担がかかります
その負担のかかり方が、膝の内側にかかるか外側にかかるかによって、O脚またはX脚の原因の一つになります
(お二人とも足首は内側へ倒れ、脛の骨は外に向くO脚でした)
いずれにしても膝への負担、股関節への負担、さらには骨盤の前傾など体全体の姿勢へと影響が広がります
足首の回内などのゆがみの影響をまとめると
1.偏平足・開帳足の原因の一つになる
2.足が疲れやすく、足首周りに痛みが出ることがある
3.外反母趾の原因の一つになる
4.O脚・X脚の原因の一つであり、さらに悪化することがある
5.股関節が閉じることにより、骨盤が前傾することがある
6.それらにより姿勢を含めた体に悪影響がでる(腰の過度な反りによる腰痛・出尻・垂尻・猫背など)
7.何より、美脚への道が遠くなる
何のことはない、私自身が回内偏平足&外反母趾
だから一歩一歩が外反母趾への一里塚
対策が必要なんです
ランニングシューズは「サポートタイプ」
専門用語でオーバープロネーション対策がしてある靴
ビジネスシューズもドレスシューズもその対策が必要
だから、パッキング
自分の足の特徴を知らないと
自分で自分の足を傷めつけてしまう
最近私のなかで強い職業病が発症しています
シュミレーション、というか一種の妄想
街を歩く女性の足元、靴を見てばかり
きれいな脚の人が靴を履きこなしている
以前は “うぁおっ!きれいな足” てな目で見ていたけど
今はそんなきれいな足はスルーして、
靴が合っていない人や写真のような脚の人を見つけると
おぉっ
う~ん、その靴を生かすには・・・・・
アーして、コーして
靴にキャパあるかな??
頭の中で妄想シュミレーション
そんな靴を履いているから悪いんだ!
それは物理的には正しい主張
でも、それは一種の逃げ
言うのは簡単
確かに足と靴の相性が絶対合わないダメな靴もある
どんなにダメでもお客様が履きたい靴を否定しない
なぜダメなのか、どうすればいいのか一生懸命に考え工夫する
機能性とデザイン性は両立しない
それでも、少しでも可能性を探る
どうしてもだめな時、ダメとはっきり言います
基本的に人それぞれのおしゃれ心を否定できません
売る側の“おしゃれ価値観”を押し売りしたくありません
だから、「靴は売らない靴屋」 なんです
まずは、靴のかかとの減り具合をチェックしてみてください
内側だけ減っていませんか?