靴のコンサルタント「靴は売らない靴屋」

〔甲が痛いお客さま〕前滑りしている、男性のお客さま

今日のお客様の中に、足の甲にタコができている方が来られました

スワローモカのスリッポンのベロが甲に当たって痛いとのこと
スリッポンタイプの靴

 

 

 

 

(こういう靴です)

さっそく見せていただくと、確かに左足の甲に7~8ミリのカサブタができ、タコのようになっていました

お客様のサイズをきちんと測らせていただくと、

足長は左右共に26.3

足囲も左右共に25.0

つまり、JIS表示ならば 26.5/D

アレ、珍しい、左右おんなじ寸法!

念のため、も一度確認しても同じ

でも、当たるのは左足だけ

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よく見せていただくと、左右で土踏まずの高さが違っている

右のほうが高い

もし土踏まずの高さが同じならば、右のほうが長いということ

左のほうが土踏まず部分が低い(細い)ため、前に滑っていると考えられます

この形の靴は紐がなく脱ぎ履きが楽なので結構人気があります

ところが、サイドゴア(ゴムが入っている)のため、足のサイズが少し合わないとドンドン前に突っ込んでしまいます

さらに、つま先の余裕寸法(捨て寸と言います)が大きいデザインなので、その余りの部分にまで足が入り込み、履き口のベロが甲に当たってしまったようです

この靴の中敷きには土踏まず部分にパットのようなものが入っています

しかし、フワフワのスポンジみたいなものなので、全く効いていません

このデザインの靴の場合、土踏まずのフィッティングが全てといっても言い過ぎではありません

ここで足を抑えないと、スリッパを履いているのと変わらない状態になります

それにしてもこの靴、ウィズ表示がない・・・・?

日本でトップクラスの販売高を誇る小売りチェーンの靴じゃなかったかな?

感じとしては2Eかな?

JISで表示が定められている長さと足囲の表示がされていない

中敷きの下にパッキンを詰め込み足裏で靴底を捕まえるように調整することにしました

土踏まずに特大のアーチパットを入れて、つま先部分に半敷き2枚入れて、中足骨パットも入れて、足裏の形状に合わせた足底板みたいな中敷きになりました

合わせて、履き口のベロの革を少したたき、よく揉んで柔らかくしました

これで中敷きがへたって少しくらい前滑りしても足へのあたりが柔らかくなります

お客様からは「こんな感じの靴始めて履いた。足の裏がとっても楽に感じる」との感想をいただきました

その靴を履いてそのまま仕事に向かわれました

お客様のぱっと明るくはじけるような笑顔を拝見させていただき、本当に嬉しく、ありがとうございましたと、お見送りしました

どうか、買った靴が痛いなっと思ったら、足と靴の相性を見直してください

少し手を加えれば驚くほど履きやすい靴に変身させることができます

 

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